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 NetflixネットフリックスTVシリーズ「マルコムX暗殺の真相(Who killed Malcolm X?」を見ました。あらすじ感想です。

マルコムX 暗殺の真相
Netflix

あらすじ

 マルコム・Xの暗殺に疑問を持ち続け、独自の調査を三十年以上続けている活動家のアブドル・ラハマーン・モハンマド。10代の頃にマルコムに魅了されたアブドルは、真実を知りたい一心で自費で調査をしている。当時の資料を元に、目撃者や冤罪で釈放された人物、真犯人と噂される人物を知る人々から話を聞き、警察の対応について検証していくと、ある事実が浮かび上がる。

 

Who Killed Malcolm X? – Netflix Trailer

感想(内容含みます)

 アブドル・ラハマーンが独自の調査を行って真実を突き詰めるというドキュメンタリーです。アブドルの職業はツアーガイドで、事件を検証するとか、その道のプロでも何でもない一般人なのですが、真実を知りたいという執念が画面からも伝わってきます。

 

 マルコムは服役中にNOI(ネーション・オブ・イスラム)に傾倒し、のちに指導者イライジャ・ムハンマドの報道官として布教に貢献しましたが、教団の中にはマルコムを嫌っている人もいました。なぜならマルコムは、”弁が立ち”、”マスコミに注目され”、”パワフルでカリスマ的”であり、”偉大な指導者ムハンマドに特別視される”英雄だったからです。当時の映像では、マルコムの堂々とした話ぶりとブレない態度、圧倒的なディベート力と鋭い眼光、一つ聞かれて十答える勢いの頭の回転の良さが見て取れます。
 実直で私欲のないマルコムはムハンマドを尊敬し教えに忠実に従っていましたが、教団の一部の人たち以外にも敵は多かったようです。臆することなく過激な発言をするマルコムにFBIや警察も目をつけます。

 

 実はマルコムは服役後からFBIに監視されていて、そのことをマルコムも知っていたようです。ただの監視だけではなくて、盗聴もしていたとか。
 マルコムは”マルコム・X"と名乗っていましたが、もちろん本名ではありません。「X」は教団から授かった姓です。マルコムは姓について「(アフリカン・アメリカンの人々が使用している姓は)先祖のものではない。アメリカに連れて来られた時に姓は奪われてしまったので、彼らが名乗っている姓は白人の奴隷所有者がつけた姓だ。祖父のもっと前の代から使用した姓は奴隷所有者がつけた姓であり、それは自分の姓ではないから私は認めないし拒否する」と別の映像で言っています。

 

 中盤からはモハメド・アリとの交流にも触れています。純粋な友情であったはずですが、本人たちの思惑から外れて二人は別の道へ。モハメド・アリは教団からの命でマルコムから離れていきますが、彼の暗殺事件をどう思ったのでしょうか…のちにアリは「マルコムXに背を向けたのは人生で最大の後悔」だと言っています。

 

>Muhammad Ali MalcomX regret

 

 ついに真犯人と思われる人物に辿り着くアブドル・ラハマーン。その人物を訪ねてニューアークへ向かい、元教団信者に聞き込みをすると驚くべきことに、ある年齢層の現地の人間はその人物がマルコムの暗殺者だと知っている様子。しかし、口に出さないのが暗黙の了解のようでした。強引に解決済み事件としたFBIや警察も、真の暗殺者を知っていてわざと逃したのでしょうか?
 アブドル・ラハマーンは長年追っていた真犯人と直接会うことを望むが…

 

 執念の調査を続けたアブドル・ラハマーンという人物がいなければ、この真相は公にされることはなかったと考えると、彼は偉業を成し遂げたと言えます。そして、このネットフリックスのドキュメンタリーをきっかけに、マルコムXの暗殺事件について再調査が計画されているそうです。