掘る!映画「時の面影」|Netflixネットフリックスあらすじ感想
Netflixネットフリックスで視聴可能な映画「時の面影」のあらすじ感想です。
第二次世界大戦直前のイギリス。未亡人プリティから依頼を受けて、考古学者ブラウンは夫人の敷地内にある塚の発掘をすることになった。日雇いだが経験豊富なブラウンは、数人のアシスタントと共に作業を進めて行き、ある日、古代アングロサクソン人の船や遺物を発見する。このことはすぐに世間に知れ渡り、専門の採掘チームが派遣されることに。世紀の大発見に沸く専門家チームはプリティに発掘物を大英博物館に送ることを勧めるが、夫人はそれを拒絶する。
感想
あらすじは上記の通りで、実際にあった話をもとに書かれた小説から制作された映画です。おじさんが穴を掘るだけという、どうしても地味な話になりがちなところですが、その辺はキャストにより人間模様などを色々と盛り込んだストーリーとなっています。
設定が1939年ということもあり、何となく全体がセピアっぽいというか褪せた映像が続きます。着ている服もくすんだ感じ、未亡人でそこそこ裕福なプリティ夫人に至っても、たいてい土色というのかアースカラーの衣服を身につけています。その夫人役はキャリー・マリガン。設定が持病持ちで、好奇心旺盛な10歳くらいの息子を持つ未亡人なのですが、キャリーさんは華奢で色白なのではかない感じが役にぴったり。
既婚者のブラウンに惹かれているように描かれていて、ブラウンもまた美人の未亡人のことが気になっています。
不倫ドロドロな展開なのか?
いえ、その辺はブラウン夫人がうまいこと間に間に登場して来て、この二人の関係はちょとした恋心ザワ〜という感じに進んでいき特に何もありませんでした〜。
しかしそれだけではやはりストーリーとして弱いからなのか、リリー・ジェームズ登場。あぁ、これは別の恋愛話ありだなと思ったら、リリーさん演じるペギーは既婚者設定。あれ?と思いましたが、前半に出て来たプリティ夫人の従兄弟とできちゃうという予想通りの展開でした。
そうですね、ここで何もしなかったらリリーさんの無駄遣いですからね!
プリティ夫人は遺物を大英博物館に送ることを渋りました。というのも開戦が近いことを肌で感じていた夫人は、自分の敷地内から発掘されたこの宝を戦火で失いたくなかったのです。その後、結局夫人は遺物を大英博物館に寄付することに決めました。その時はブラウンの功績も称えて欲しいと願い、1942年に亡くなりました。
戦後、遺物は夫人亡き後に展示されたものの残念ながらブラウンの名前はなしだったらしい。最近になってブラウンの貢献が明らかになり、プリティの名と共に永遠に記される、という話でした。
「えー!」とかスリルは全くありませんが、淡々と進んでいく…まぁそれはそれで良作だと思いました。
プリティ夫人の息子役の子が”子役頑張ってる”感がすごく出ていて、子供なのに偉いなと思いました。